昨今、モノの値段が上がって来ています
日本は失われた30年と言われているだけあって、ずっとモノの値段が変わらない
むしろ値下げ合戦で下がるのが当たり前でしたので、

えぇっ!? またお菓子の値段、上がってるぅ!
という感じで、値段アップするとビックリすることが多いです
しかし世界的に見ればモノの値段があがるインフレは当然のことであり、適度なインフレは経済を活性化させるため、良い事とされています
ですが、この今現在の物価上昇ーーインフレはあまり良くないインフレ、いわゆるコストプッシュ型のインフレとも言われています
実際、頭の良い方々の間では喧々諤々(けんけんがくがく)と議論がされているよーです
こちらの記事では、悪いインフレとされる、コストプッシュ型のインフレとはなんなのか?
そのコストプッシュ型インフレに対しどう向き合うべきなのか?
そもそもインフレとはナニで、何故インフレは適度に起こった方が良いのかを、なるだけ簡単に書かせて頂きます

モノの値段が上がっても、給料が上がれば問題ないんですけどねぇ・・・

まさにサラリーマンのお悩みってー感じねっ!
コストプッシュ型のインフレとは?
まず、そんなん知ってるよっ! という方や、もっともっと素晴らしい説明をされているサイト様がありますが・・・
インフレというモノについて、めちゃくちゃ簡単に説明させて頂ければ、と思います
どーしてもインフレの説明をざっくりしないと、コストプッシュ型のインフレとその対応すべきサラリーマン投資家の話に持っていけないので、お付き合いくださいませ
ふつーのインフレ
インフレとは、めちゃくちゃ簡単に言うと、
モノの値段が継続的に上がること
となります
800円のラーメンがあれば、数年後に850円になり、また数年後に900円となっていくのがインフレです

えぇ? つまりは値上げでしょー、いやだぁー
というように、一般的に値上げはいやだなぁ、という方が多いでしょう
ですが、適度なインフレ(モノの値段が上がる)は、良い事とされています
理由はいくつかありますが、簡単に言いますと「お金を使おう」という意識が働くからです
ラーメンならともかく、車や家の場合
5000万円の家が、翌年には5100万円に、さらに翌年には5200万、三年後にはインフレが強くなって5400万円に~ということが、インフレでは普通に起こります
そうすると『どんどん値上げされるわけだから、早く買おう!』ということになり、家が売れます
車も家電も同じことが起こり、結果モノが売れるようになります
モノが売れれば景気が良くなりますから、みんなのお給料も上がり、お仕事も増え、みんなニコニコハッピーライフ! というわけです

なんか、最後はおっさん臭いけど、適度なインフレは良い事なのねっ
まあ、インフレが本当に良いかどうかは意見が分かれる説もあるのですが、大枠の経済としては適度なインフレは必要だよね、というのが世界的な共通認識です

じゃあ、今起こってるモノの値段が上がることも良いことなんだぁっ!
と思うのですが・・・これがちょっと微妙なところです
というのも今、日本で起こっているインフレは普通のインフレではなく、悪いインフレーーコストプッシュ型のインフレと言われているからです
コストプッシュ型のインフレ、簡単説明
インフレの中でもコストプッシュ型のインフレは字のごとく
コスト(原材料など)がプッシュ(押される、増える)ことによる、インフレです
ここは一例として、みんな大好きラーメンで考えてみましょう

あたし、蕎麦のほーが好きなんだけど・・・
ラーメンでいえば【麺】【スープ】チャーシューなどの【トッピング】そして作るための【運営費】が主な原材料といえます(厳密には言葉が違いますが、ここでは簡単にまとめています)
大枠としては以下のイメージです
【麺】・・・小麦粉など
【スープ】・・・調味料、動物油など
【トッピング】・・・肉、ネギ、メンマなど
【運営費】・・・店舗の家賃、光熱費(電気ガス水道)、人件費
そして、それぞれの小麦や調味料などは、そもそも運ばれて来ますから輸送費用なども今は値上げされています
これらのラーメンを作るための原材料が複合的に値上げされた結果、ラーメンの価格が上がった! という感じになるのが、コストプッシュ型のインフレです
それでもいーんじゃん? と思うかもですが・・・
問題となるのが人件費です
物価が3%上がった場合、人件費が4%とか上がるならば問題はありません
800円のラーメンが824円になっても、手取りお給料30万円の人が、31万2千円に増えているなら、インフレ分を収入で吸収できるからです
ですが、社会人の方ならわかると思いますが、4%の昇給は至難のわざです
ラーメン屋さんだと、値上げをポンポンしてはお客さんが離れてしまいます
原材料分だけを値上げし、肝心の自分のお給料を上げられず、ではラーメン屋さんは豊かになっていません・・・
なら、小麦を売っている業者は儲かっているのか? というと、輸送費や外国からの仕入れ値が上がったから値上げしただけで、実は利益それほど出ずーーということで、こちらでもコストプッシュ型のインフレを受けていたりします
という感じで、結局、ほとんどの人が儲かっていない状態・・・
それが、コストプッシュ型のインフレとなるのです
まとめ・・・
コストプッシュ型のインフレとはーー
仕入れの原価ーー原材料費や人件費が上がることで、モノの値段が上がるインフレ
儲かっている人が、ほとんどいない
コストプッシュ型のインフレに対抗するために

今まで買えてたお菓子が、おこづかいで変えないよぉう
インフレでは同じ比率で収入が増えなければ、今まで買えていたものが買えなくなります
これが利益もちゃんと増えているインフレなら問題はありません
ですが、コストプッシュ型のインフレだと、先のラーメン屋さんのように利益が増えていない=お給料が増えないので、困ったことになってしまいます
ならば、コストプッシュ型のインフレに対抗するためには、何ができるのでしょう・・・
もっとも簡単でおすすめは、やっぱり株式投資
私が思う、もっとも簡単なのはやっぱり株式投資です
株なら少額でも可能なところが素敵です

なんか、証券の回し者みたいになってますが・・・素直にそう思います
コストプッシュ型のインフレでも優良な企業はちゃんと利益を出し続けます
理由としてはいくつかありますが、キチンと値上げをしたり、原材料アップでも業務改善をしたり、はたまた仕入れの専属契約などで安く仕入れたり・・・としています
そもそも、株を買うということは上場している大企業の利益を貰う立場になれる、ということです
株を買えば、大企業で働く賢い人たちが株主になったあなた(株を買った人)の為に働いてくれるーーという状態になります
株式投資はコストプッシュ型のインフレを含めたインフレに対する、とても効果的な対策の一つと言えると思います

コレは私個人の意見じゃなく、統計やデータとしても株はインフレに強い! と出ているねっ!
コストプッシュ型でオススメとされる株の種類は?
ちなみに、コストプッシュ型のインフレにおいて
株の中でも特に以下の株はコストプッシュ型インフレに強いとされています
投資は自己責任ですが参考までに記載しておきます・・・
エネルギー関連の株(石油やガスの会社など)
物品を持つ関連の株(鉱山や金山を持つ会社など)
公益性の高いインフラ企業(電気や通信会社など)
上記の会社は原材料の価格が上がっても原材料そのものを売っていたり、価格を売価に転嫁しやすく、また安定的な利益を確保しやすいーーとされています
あくまで参考ではありますが、一助としては覚えておいても良いかなぁ、っと思います
他の対抗手段をまとめて紹介
私は主に株式投資を行っている株の投資家なので、他のインフレ対抗手段はあまり詳しくないのですが(REITを除く)・・・一応は、他の有名どころのインフレ対抗手段も簡単に記載しておきます
コモディティと呼ばれる商品
・金、原油、銅、アルミなどの現物的なモノ
⇒特に金は安全資産の代表格とされています
不動産
・家やアパート、土地など
⇒インフレに応じて家賃を上げやすいとされている

えぇ~原油とかアパートなんて、買って運用なんて出来ないよぉ~

だぁよねぇ~、けど今の時代は便利になって両方とも証券会社で変えるよ!
コモディティも不動産も個人が買うのは一見難しそうに見えます
金ならまだイメージが付きますが、原油を10トン買って取っておき、上がったら売る~というのは個人レベルでは現実的ではありません
ですが、今の時代なら証券会社で証券化されており、個人でも10万円以下で金も原油も不動産もーーあらゆる権利を買うことが可能です
ETFや投資信託、REITと呼ばれるモノがそれにあたるのですが・・・
コレを詳しく語るにはそれだけで一つの記事どころか一冊の本になるレベルですので、今回は「そういったモノもあるんだなぁ」という紹介レベルとさせて頂ければ、と思います
また、他にも節約やアルバイトといったコストプッシュ型に対する対抗手段もあるにはありますが・・・節約もアルバイトも根源的な対抗策にはならず限界があるため、今回は割愛させて頂きます
お話まとめ:コストプッシュ型の値上げは悪い値上げ?
最後に、コストプッシュ型の値上げは悪い値上げなの? という議論について、です
まず一般的にコストプッシュ型の値上げは悪い値上げ、と言われています
理由としては、コストが上がった結果、仕方が無く値上げしたから~です
逆にいい値上げとされているのは、給料が上がった人が多いから値上げをしたり、商品が素晴らしく多くの人が欲しがるから値上げした~というものです
この辺りは議論の余地がありますが、コストプッシュ型の値上げでは、多くの人の生活やたくさんの会社の経営が苦しくなる物価上昇であるため、一般的には悪い値上げ!
とされています

もっとも、物事には複数の見方があるから、これらはあくまで一般的には、という枕詞が付くけどね!
日本は長らくモノの値段が上がらない時代が続きました
コストプッシュ型の値上げとはいえ、実際、若い人を中心にお給料は上がり始めてます
最低賃金も伸びていますので、これを機にキチンとしたインフレを起こすことができれば・・・
失われたウン十年を変えるきっかけになる? かも? とも言われている状況です
変化が速い時代だからこそ、今後も経済活動や社会の動きに注目し、時代に取り残されないよう情報収集をすることが大切だよねっ、と個人的には思う次第です
まとめ
こちらの記事では、コストプッシュ型のインフレについて説明させて頂き、またその対抗手段を簡単にご説明
最後にコストプッシュ型のインフレが悪い値上げなのか? という議論についての考えを書かせて頂きました
インフレは悪くは無いのかもですが・・・先日、お菓子を買おうと商品棚を見ると記憶にあった価格とまったく違って、ふつーにビビりました
頭ではコストプッシュだとかインフレだとか、経済的な思考でわかってはいても、慣れ親しんだモノの値段が上がっていると、やっぱりちょっと『おぉうっ』となります
こればかりは、失われた30年というかデフレやらモノの値段が変わらない時代を生きてきた為、慣れない限り日々、ビビり続けてしまうのかもですね・・・

HAHAHAッ、イイモノなら高くたって買うよ? だってイイモノだからねっ
と自身の顎をなでなでしながら、笑顔で言えるーーそんなおじいさんになりたいものです

知識は大切! インフレってなぁに、ってー質問にさくっと答えられる大人に、私はなりたい!
それでは、またご覧頂けますと幸い & 目が潤んじゃうほどに喜びます、感謝!
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