1円玉の廃止議論は少し昔から言われていますが、改めて着目されているようです
理由としては25年アメリカのトランプさんが一セントコインを廃止する~という発言をされたためです
そのため、日本でも昔から言われている、1円玉廃止議論がプチ再熱! という具合です
投資を行う者としてお金の話は大好物なので、実際に先進国で最小単位の1円(1セント)を廃止した国の手法も含め、簡単に書かせて頂こうかと思います

1円玉が無くなったら色々と困りそうだけど、実際に廃止した国もあるんだね!
1円玉廃止時の主なメリット

まず、1円玉廃止となった際
その主なメリットとデメリットは以下のようなものがあると思います
1円玉廃止 主なメリット
・支払側の会計時の手間が減る
・受取側の管理と手間減り、商品が安くなる可能性がある
・貨幣の運用、運搬、管理、製造コストなどが下がる(国や造幣局が楽になる)
レジや実物現金を処理した方ならわかると思いますが、硬貨は少ないほど手間が減り、その結果、支払側・受取側、双方にメリットがある可能性があります
主に支払側は財布が膨らまなかったりじゃらじゃらと出さずに済み、時間の短縮に
受取側も手間と処理が減りますので、結果、経費の削減に
そして、それらの貨幣管理をしている造幣局、ひいては国の経費も下げられる可能性があります
銀行のATMや処理機械も貨幣の種類が減ることは歓迎すると思われます

いいこと、多いじゃないっ! とっととやりなさいよっ!

いやぁ、デメリットもやっぱりあるんだよね
1円玉廃止時の主なデメリット

続いて、1円玉廃止の主なデメリットです
主には以下のようなものがあると思われます
1円玉廃止 主なデメリット
・お釣りなどの切上げ・切下げをどうするか、それによる端数の扱い
・電子決済の場合と値段差が出る可能性がある
・正確な数値が出ないことによる違和感が人によっては残る
現金支払い時の端数の扱い
まず、多くの人が疑問に思う、現金支払い時の端数の扱いです
1円玉がないのですから、99円の商品を100円玉で買った際にはお釣りが出せません
仮に切り上げて100円とする場合
支払った側である消費者はちょっとモヤモヤするでしょうし、この時の差額で貰ったプラス1円は売り上げや税務上の取り扱いをどうするか、ということも考えなければいけません
また、同様に91円の会計となった場合
今度は切り下げて90円とするべきか、92円に上げるかどうかも、難しい問題です
電子決済の場合と値段差が出る可能性
電子決済の場合は問題なく、99円も91円も支払えますが、先ほどの現金払いとでは支払いに差が出てしまい、不公平と感じる人もいるかもしれません
日本でもすでに電車などでは、端数を切上し金額が違いますが当初は『それは問題じゃないのか?』という異論がけっこー出ました
現在、多くの人が電車などでは受け入れていますので案外大丈夫かもしれない一方、電車に限らず全ての支払いで現金の方が高くなる場合には、不満が噴出する可能性も否定できません
人間の違和感
そして、意外に舐めてはいけないのは、人間の違和感です
99円なのに100円支払い、91円なのに92円だったり90円になる~
なんか、めんどくさい! と感じる人は確実にいるはずです
多くの人に受け入れられないルールは失敗してしまいますので、こういった点も丁寧な議論が必要ですし、導入には多くの賛同を得なければならないと思われます

めんどくさそうなコト、意外とあるのねっ! やっぱやめたらいいんじゃないのっ!?

その辺りは難しい問題だよね・・・まあ、変化はたいてい面倒だしね・・・
1円玉(1セントコイン)を廃止した国、オーストラリア
ところで、実際に1円玉と同じ最小単位である一セントコインを廃止した国が実際にあることをご存じでしょうか
それはオーストラリアです

アメリカや日本と同じよう、もおなんか手間が掛かっていらなくね? という理由で1992年に廃止されました

いや、実際はもっと複雑な狙いや議論があったじゃろ
オーストラリアでは、最大の問題である1円による端数、例えば99円の商品を100円で勝った時はどのような扱いになるのでしょうか?
答えは・・・切り上げて100円にする、です
オーストラリアでは下一桁の取り扱いを下記のようにしたそうです
支払時の合計時、下一桁が・・・
1~2の場合は切り下げ:0にする
3~4の場合は切り上げ:5にする
6~7の場合は切り下げ:5にする
8~9の場合は切り上げ:0にする
0と5の場合は、そのまま0と5とする
なんか、これはこれで面倒そうですが、要は0と5の近い数字に丸めてしまう、ということです
支払う側も受け取る側も、時に得したり損したりはありますが、受け入れられやすい気はしますね
電子決済では、正確な金額を支払え、かつ、現金払いとの差が出てしまいますが、そもそも日本でも電車に乗る際、切符とICカードでは差があるので、ここも意外と受け入れられそうな気がします
(ただ、乗車料金と全ての支払い決済では、規模が違うのですが)
こうなると、あとは税務上の扱いや、人間のなんか1円が上がったり下がったりする違和感さえクリアーできれば、できそうな気はしますね

実際にやっている先進国があるなら、日本でも出来るはず・・・だよねっ!?

じゃが、日本は利権が絡むからのぉう。そんな反対意見も多そうな、経費削減なんて面倒な政策を進める政治家なんぞ、いるのかどーか
まとめ
こちらの記事では、1円玉廃止と実際に廃止した国について書かせて頂きました
個人的には廃止になっても、経済的効果、無くしたことによる社会全体の金銭的メリットが、デメリットを上回るならば、実施に賛成ですが・・・
そのあたりの数値化は、頭の良い方々にお任せしたいと思います
一つ言えることは、こうすればもっと良くなるんじゃないのか? という議論が進むことは、とても良い事かな、と思う次第です

1円をバカにするやつは1円に泣くんだからねっ! 1円玉無くす議論したからって、1円をバカにしたら許さないんだからっ!
それでは、またご覧頂けますと幸い & 目が潤んじゃうほどに喜びます、感謝!
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