『できない上司』とは、どういった人でしょう?
この定義は難しく様々な要素があると思いますが、私の考える『できない上司』を簡単に表すならば『部下のやる気を下げる人』です
逆にいえば『できる上司』は『部下やる気を上げる人』です
社会人で金を貰っているのだから、やる気なんて自分でどうにかすることだろ!
と思っている方は、申し訳ありませんがその時点で『できない上司』思考になってしまっています
こちらの記事では会社都合で6回の退職を経験し、さらにそれとは別に何度もの転職をした私が見た『できない上司』をシリーズ化(?)し、随時ご紹介させて頂きます
『できない上司』ってこーゆー人なんだぁ、と働く方の参考に、またはちょっとした小話としてお読み頂ければ幸いです

やる気の上下で社員の成果は大きく変わる!
できない上司とできる上司
実を言えば、こちらの記事では『できない上司』として私の知っている上司を1人ずつ紹介しようと思ったのですが・・・
それを語る前に、そもそも『できない上司』を定義がしないとな、と思いました
そのため、こちらの記事では『できない上司』のVol.0 として、そもそも『できない上司』とはなんぞや? ということを書かせて頂ければ、と思います
そのため、もしも実際にあんたが体験した『できない上司』を見たいんだよ! という方は、残念ではありますがこちらの記事は読み飛ばして頂き、Vol.1 からお読み頂ければ、と思います
また、長々と理屈っぽい部分もあるので、できない上司としてのまとめを見たいだけ! という方は【つまりはーーできない上司を一言でまとめよう】まで、お読み飛ばし下さいませ
そもそも上司の仕事とは?
『できない上司』とは『部下のやる気(モチベーション)を下げる人』と書かせて頂きましたが、そもそもの上司の仕事とはどういったものでしょう?
私は『部下の管理』だと思います
というか、上司の上司としての仕事はコレ以外にはありません
一般的には上司にも上司の仕事ーーつまりは自分の仕事があります
予算や自身の上司との折衝や報告、業務の方向性の決定などがそれにあたります
しかし、上司の上司としての仕事、つまりは上司が部下に対し行う仕事は『部下の管理』ただ一点です
この部下の管理とは、勤怠や業務内容の把握はもちろん、評価や健康面など多岐に渡ります

え? 健康面までっ?
健康面はもちろん各社員(部下)の自己管理の部分が大きいですが、会社は社員の健康や安全面にも配慮しなければならない、とキチンと決まっています
裁判などでも上司の言動は会社の判断~となるのが一般的ですから上司の仕事には部下の健康面の管理も含まれるのです(もちろん、あまりにトンデモな言動は上司個人の責任ですが・・・)

さすがに普段の食事からこうしろっ! といって、無理やり食事を変えさせたりはできませんけどね
上司の上司としての仕事は部下の管理
まずはこの点を忘れてはいけないと思います
できる上司とできない上司
上司の仕事は『部下の管理』とするならば、
『できる上司』とはそれを上振れさせた人
『できない上司』とはそれを下振れさせた人
となります
つまりは、以下のようになるはずです
※※※ できる上司 ※※※
部下の業務内容を把握し、さらにサポート・適切なフォローをしている
公正で分かりやすい、納得できる評価をしている
社員が健康的で安全性が高い状態を維持している
※※※ できない上司 ※※※
部下の業務内容を理解しておらず、サポート・フォローをしない
アヤフヤで、納得できない評価をする
社員の健康を害し、安全性を低いままにしている
『できる上司』は、部下の業務内容の把握はもちろん、何かあればサポートし適切なフォローをします
また、面談などもこまめに行い、社員に対し改善点や要望を伝え、評価基準を明確に理解させてくれます
そして、部下の健康を考え、ワークライフバランスーーつまりは極端な長時間労働や心理面での負担が大きくないかを考慮します
『できない上司』は、部下の業務内容を把握しない、もしくは放置し、何かあっても『知らねぇよ!』と上司の責任を放棄します
評価基準はアヤフヤで、気に入った部下や気の合う部下の評価を高くし、気に食わない部下の成果は無視するか、自身の成果にすり替えます
そして、部下の状況や環境を無視し、長時間労働やハラスメント行為、さらには法令無視もしてきます
というか、ハラスメントや法令についてはそもそも『できない上司』はきちんと知らない場合や、知っていても『そんなの守っていたらやってられないよ』という態度だったりします
それなりのちゃんとした会社で働いている方は信じられないかも知れませんが・・・

ほんっと、やばい上司&会社ってめっちゃくっちゃ多いんですよっ!
できない上司の一部事例をご紹介
私の知っている中の一部ではありますが、できない上司としては以下のような方々がいらっしゃいました
ミスをしてしまった際に報告すると『知らねぇよっ!』とブチ切れる
そして『自分でなんとかしろっ!』と怒鳴り、部下を放置する
⇒上司として存在している意味が無い
仕事や組織とは誰かのミスをフォローするもの、という意識が無い
冠婚葬祭以外は社会人失格と言って、有給休暇を認めない
⇒そもそも有給の具体的な理由を書くことが必須だと勘違いしている
1年に1回程度の大幅な電車遅延により遅刻30分をした場合
何故か半休の4時間遅刻とし、4時間分を減給する
(にも関わらず、出社しているからと、3時間30分は働かされる)
⇒遅延の30分はノーワークノーペイで問題ないが、4時間減はNG
ついでにいうと、予測できない電車遅延する分も考慮して早く家を出ろと言ってきた
もっともっといくらでもあるのですが、そこは Vol.1 以降の実際の『できない上司』の記事に譲りたいと思います
また、上記のような上司は、会社のもっと上役や管理部門に相談すれば解決する場合もあります
実際、私は、

それはおかしい!
と言い、他の管理部門や上司の上司に相談した結果、解決したこともあります

まあ、会社そのものがオカシくて、解決しなかったこともありますが・・・
とにもかくにも『できない上司』というモノは『部下が納得する管理』ができない人、になります
そして、納得できない管理をしてしまうと、部下のやる気~モチベーションは見る見る低下していきます
そりゃーそうです
困ったときに対応してくれず、成果を出しても気に入った人しか評価せず、長時間労働を強要し、セクハラパワハラ有り有りの環境でやる気を出せるわけがありません

というか、部下の退職が続き、結果、部下全員が居なくなる可能性もあります
初めに『できない上司』とは『部下のやる気(モチベーション)を下げる人』と書かせて頂きましたが『できない上司』は以下のように、
『できない上司』⇒『納得できる管理がなされない』⇒『部下のやる気(モチベーション)低下』
部下を納得、満足させることが出来ず、部下のやる気を下げてしまうモノなのです
できない上司が部下のやる気を下げた結果
『できない上司』とは『部下のやる気(モチベーション)を下げる人』と私は考えますが、これにはもう一つ、別の理由もあります
そもそも、当たり前の話で恐縮ですが、
『できる上司』とは『上司として評価される人(できる人)』
『できない上司』とは『上司として評価されない人(できない人)』
になります
評価されていないのに『できる上司』となることは『遅いけど早い球』のように矛盾してしまうため、あり得ません
評価される『できない上司』、評価されない『できる上司』は言葉遊びとしては面白いですけどね
(もっとも、会社の評価システムがひど過ぎて、本当は『できる上司』なのに低評価ーーなどということはありえます)
ではその上司の評価とは、ナニを指針に判断されるのでしょうか
それは上司が受け持つチームの成果、です
上司の評価とは、その上司の部下たちの成果物で決まります
そして部下の成果物は、部下のやる気(モチベーション)に大きく依存します

あぁ~、やってらんねぇ~、いまが人生で一番の苦痛タイムだわぁ、こんなクソ会社、潰れりゃいいのにぃ~
と思いながら手抜きをしている社員と、

よぉうし、今日も頑張るぞぉ~、しょうじき仕事は面倒だけど、やることはちゃんとやらないとねっ
ぐらいの社員なら、確実に後者の方がマシな結果を出す確率が高いです

二人とも、微妙にやる気はないのが気になる・・・

まあ、仕事嫌いの私がモデルなので・・・
上記は私のパターンでしたが、世の中には仕事大好き! 時間が空いたからお仕事行って来るっ! という人もいらっしゃいます
まったく同じ能力であった場合
仕事大好きウキウキ人と、会社に損失与えてやろうかとハラワタ煮えくりかえっている人ならば、どちらが良い成果物を出すかは考えるまでもないでしょう

後半のハラワタの人になにがあったのか、気になる・・・
というわけで、
できない上司が部下のやる気を下げた結果=上司の評価基準である部下の成果物の質の低下
となるのです
つまりはーーできない上司を一言でまとめよう
とまあ、長々と色々書いたのですが・・・
上司とは部下が居るから上司なのです
そして、上司の評価は部下たちの成果物で決まります
なので、
部下の士気を低い状態にしてしまう時点で上司失格=『できない上司』なのです

初めから、このまとめだけでよかったんじゃないっ!?

いやまあ、ちゃんと理屈で順序立てした説明も大切なので・・・
まとめ
こちらの記事では、私が出会った『できない上司』をご紹介する前段階として
『できない上司』とは『部下のやる気を下げる上司』だ、といったことを書かせて頂きました
初めにも書かせて頂きましたが、社会人でお金をもらっているのだからやる気~モチベーションぐらい、自分で維持しろ! ということは簡単です
しかし、それでも最低限の業務をこなす部下と、上司が上手くやる気を引き出した部下では、成果物に違いが出ることが当然です
もし、この記事をお読みいただき、少しでも賛同してくださるようでしたら、たまには部下の方をねぎらい、そして適切な評価(昇給など)や労働時間の調整、お休みなども考えて頂ければ、と思います

ま、会社の評価システムがダメだと、いち上司レベルじゃどうにもならないこともあるけどねっ

それはもお、うん・・・が、がんばれっ!
それでは、またご覧頂けますと幸い & 目が潤んじゃうほどに喜びます、感謝!
コメント