パープル企業とは？意味や特徴と実際に働いてわかった真実

　パープル企業というものをご存じでしょうか？

　ブラック企業やホワイト企業は知っていても、このパープル企業なる言葉はまだなじみが無いというか、世間的には浸透していない気もしています

　私は転職回数がゆうに10回は超えており、それらの中には、

　という感じの『実は過去にパープル企業で働いた経験あるわぁ～』という、パープル企業経験者だったこともありましてーー

　今回はこのパープル企業なるものについて、自身の体験を踏まえた上でのご紹介ができれば！　と思います

　しかし、ホワイト企業やブラック企業は定着しましたが、パープル企業・・・ですか
　こーなると、イエロー企業やレッド企業、果てはレインボー企業なども出てくるのでしょうか・・・

パープル企業とは？意味や特徴をわかりやすく解説

　パープル企業とは一言で説明しますと、

　となります
　具体的にはパープル企業は以下のようなブラック企業の特色はないーーとされています

長時間労働がない
セクハラやパワハラなどのハラスメントがない
やりがい搾取や過剰なノルマがない

　ですがその一方、下記のような企業としてあるべき特色もないーーとされます

やりがいが無い
スキルアップが目指せない
正当な評価や適切な昇給がない
現状維持の風土が根強く、会社が変化や成長を推進しない

　総括するとパープル企業とは、

　と言えるかも知れません

実際にパープル企業に入社した、私の仕事内容や待遇

　私は10社以上の会社ーー出向などを含めれば20社以上で働いた経験がありますが、その中には

　という会社もありました

　やりがいがスキルが身につかず、昇給はほぼ無く、会社も現状維持ができればよいーーそんなまさにパープル企業な勤め先の体験談です

パープル企業での私の仕事

　当時の仕事を簡単に書くと『自社製品のテスト＆試験』でした

　やっていることは『発売前の自社製品を、指定された操作方法でポチポチ＆ピコピコ動かす』というモノです

　正社員ではあったのですが、テスト指示書に書いてあることを読んで実施できる人ならば、ほんっとーに誰でも出来たと思います

　なんせ特別な製品だとか、専門性があるモノではありません

　イメージで言えば子供のおもちゃのような感じで、

Aのボタンを2回押して、Bと出ればOK
『ドレミファ』と言ったら『ソラシ』と機械が応えればOK

　そーいったことをして、ちゃんと動かなければ報告する・・・ただ、それだけです

パープル企業での成長と待遇、そして転籍

　パソコンや紙などの指示に書かれた通りに製品を動かし、それをメモって報告ーーただそれだけを繰り返す日々・・・

　この仕事をしていても、成長できないし、スキルも身に付かない！
　そんな風に思いつつ日々、仕事を消化して行く状態が続いて行きます

　これでお給料が抜群に良い高給取りであれば、まだプライベートを充実させられると思うのですが、お給料も当然のように安い

　さらに一応の昇給はありましたが・・・驚くべきことに年間での昇給額は1000円～よくて2000円の昇給のみ

　そうして最終的には・・・こちらの会社は時代に乗れない＆顧客ニーズが読めていない製品を作り続けてしまいーーこちらの事業所は閉鎖となってしまいました

　私はそこから色々あって、こちらの事業所閉鎖に合わせ転籍ーーつまりは違う会社に所属することになったのですが・・・

　その次の職場にて、

　という質問をされ、実に困った記憶があります
（転籍ですから、それほどキチンとした面接などは無かったので・・・）

　その際の回答
　コレは自分でもけっこーちゃんと覚えているのですが、その時、私が絞り出した答えは、

　と回答したと思います

　製品のエラーとかで修正点を話す(直してね、とお願いする)ことがあったから、ですね

　こう書くと、うん・・・
　パープル企業でもちゃんとなんらかのスキルはついていた気もしますが・・・

　当時の相手側様のお顔までは覚えていない為、この話はここまでとさせて頂きましょう

パープル企業とはーー実際に働いてわかった真実

　私がパープル企業で働き思った、私なりの解釈のパープル企業の真実・・・

　それは、パープル企業では『社員がハツラツと働く為に必要な要素』が乏しい、ということです

　そりゃそーです
　そもそものパープル企業のネガティブ要素は以下なわけですが、

やりがいが無い
スキルアップが目指せない
正当な評価や適切な昇給がない
現状維持の風土が根強く、会社が変化や成長を推進しない

　これらは全て『社員がハツラツと働く為に必要な要素』と言えます

　もっと言えばパープル企業では働く際のプラス要素が少なく、0を1にしてくれるモノがほとんど手に入らないーーということです

　そして逆に言えば、ブラック企業にあるような要素、

長時間労働がない
セクハラやパワハラなどのハラスメントがない
やりがい搾取や過剰なノルマがない

　もありません

　これらは『社員のやる気や健康を下げる要素』と言えます
　0をマイナスにするモノたち、ですね

　パープル企業は人を害する要素が無い、というのは一つの特徴なので、ブラック企業のような悪者扱いは受けにくいでしょう
　しかし逆に言えば、ホワイト企業のような魅力も乏しいです

　この点からも、パープル企業とはなんなのか？　という簡潔な答え、

　が当てはまってくるのかなぁ、と思う次第です

　なーんて思う方もいらっしゃるかもですが・・・
　今はコストパフォーマンスが重視される時代です

　貴重な時間をささげることになる会社で、やりがいや成長、お金や安定性が得られない

　そんな会社は『ゆるブラック企業』だ！　という誹り(そしり)を受けてしまうのも、ある意味で時代なのかもしれません

まとめ：パープル企業とは？　意味や特徴、そして真実

　こちらの記事では、パープル企業とはなんなのか？　そして実際に働いた体験談と、その経験を元にした、パープル企業の私が思う真実を書かせて頂きました

　ぶっちゃけてしまうと個人的には、

　と思うのですが・・・まあ、社員が楽しく働けていない、という意味では確かにちょっとなぁ、と感じちゃう会社ではあります

　実際、私はパープル企業勤めの際
　もっと他の会社でも通用するスキルを付けないとマズいよな・・・という、焦りみたいなモノを常にーーではないですが、時々ふと感じていました

　当時はまだ20代前半でしたし、結果としてその焦りは正しく、その後の転籍先や転職では苦労してしまったわけで・・・

　この辺りは人に寄るかもですがーー

　やっぱり『これなら社会人としてお金を貰えるレベルのスキルがあるよ』と言える力を持つことは大切だよなぁ、とある意味で至極当然のことを思ったりする次第です

　それでは、またご覧頂けますと幸い ＆ 目が潤んじゃうほどに喜びます、感謝！